Gil-Martinの部屋

Gil-Martinの愛する音楽、感じたことなどなど

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強く、そしてキラキラと

My Brightest Diamondの新しいアルバムAll Things Will Unwindが発表されました。Shara Wordenというアーティストのプロジェクトで、フルアルバムとしてはこれで4枚目となります。My Brightest Diamond名義では3枚目ですが。コンスタントに活動をしているのですが、それほど大ブレイクの兆候もない感じです。わたしとしては、とてもお気に入りのアーティストの1人なので、もう少し売れてほしいと思うところでもあります。しかし、今回のアルバムも出来は悪くないものの、売れるかというと、難しいかも・・・。

もともとMy Brightest Diamondの魅力は、しっかりとした音楽的バックグラウンドを持っていることにあります。オペラ歌手としての教育を受けているので、歌唱力は折り紙つき。ポピュラーミュージックの世界では、わたしの知る限り歌唱力はナンバーワンだと思います。彼女の歌には無理がありません。危なかっしいところも、金切り声になったりすることなんて全くなく、安心して聞くことができます。ただ、ロックというジャンルではそれは必ずいつもプラスではないのでしょうが。こういう人がいるのも悪くないと思います。

今回のアルバムは、しっかりとした音楽的バックグラウンドがあることを強調した路線です。ヴァイオリン、チェロ、フルートなどの楽器も使用しており、アート・ロック/ポップになっています。やはりこれだけ訓練されたボーカルは、クラシック音楽の楽器との相性が抜群ですね。(・・・Tori Amosも最近、クラシックの名曲をアレンジしたアルバムをドイツ・グラモフォンから発売しましたが、書きづらいので、いつかまた)。この路線は大ブレイクをするのには、適していません。でも、彼女のボーカルの質、音楽性から言うと、わたしはいいかなと思います。このクオリティでこれからも楽曲を発表してくれるなら、わたしとしてはずっと続けて聞いていきたいアーティストです。

Shara WordenもDavid Byrneのミュージカルアルバム、Here Lies Loveに参加していましたが、そういう方向に近いかもしれません。こちらのアルバム、David Byrneのファンの方が買ったんでしょうか? 一通り聞きましたが、微妙でわたしは買ってません。

Shara Wordenの歌唱力を考えると、コンサートはとても充実しているんじゃないだろうかと思います。いつかチャンスがあったら!と思うのですが、なかなかそういうこともなく。もう少し売れてくれれば、もっといろいろなところに来てくれるじゃないのかなとは思うのですが。残念です。

彼女の歌唱力と芸術性の高さがわかるのが、歌唱力をひけらかしたい人が良く歌う名曲、"Feeling Good"のカバーです。アーティストとしてのクオリティからして、彼女は何をカバーしてもよいのですが、特にこれは素晴らしいですぜひ、ご一聴をこちらから。ライブバージョンはこちら

My Brightest Diamondのウェブサイトはこちらから

今回訳したのは、My Brightest Diamondの強みが発揮されていると思われる曲。強くなれと歌っています。この曲については、Sharaがデザインし、人身売買の犠牲者となっている子供たちを救う活動をしているLove146にすべての利益が行くT-shirtsが販売されています。こちらから購入可能です


強くなれ

歌詞:Shara Worden

訳詞:Gil-Martin


わたしは水の中の鳥、砂の上の鯨

わたしは洪水の中、火事の中、原油漏れの海の中

怖くてどうしていいかわからない

だから仮面とフィンガーベルを身に着ける


シャラ、さあ、仕事をしなさい

シャラ、これは痛い思いをするわよ


勇気を出して、愛する人

自分が変わるか、ぼろぼろになるかなの


わたしは奴隷、家の中に閉じ込められている

わたしは人を殴る、殴られる

ちょっと悪い子だったりするだけなのに―怒りが募る

だからビーズ飾りのドレスとフィンガーベルを身に着ける


すごく難しいし、重い

何かを求めること、幸せになることは

すごく軽いし、簡単

ただ存在するだけなら


ああ、神さま、わたしをどうするつもりなの

ああ、神さま、わたしの責任って何?


*アーティスト:マイ・ブライテスト・ダイアモンド

作品:オール・シングス・ウィル・アンワインド

   「ビー・ブレイヴ」

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