Gil-Martinの部屋

Gil-Martinの愛する音楽、感じたことなどなど

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ただの強い女じゃなくて
ここ数回、あの人は今? という感じのアルバムのお話をしたので、昔は実はこの人、こうだったんですよ、という感じのアルバムのお話をしたいと思います。つまり、今のほうがずっと有名な人の過去ということですね。実家に置いてあったアルバムを漁っていたら、出てきました。どういうきっかけでこのアルバムを買ったのか憶えていないのですが、MillaのThe Divine Comedy。今回、改めて聴いてみてもいいアルバムです。
The Divine Comedy
The Divine Comedy
Millaとは、Milla Jovovichのこと。The Fifth ElementResident Evilシリーズで有名な元(現役でもあるかな)モデルの女優ですね。彼女のウェブサイトを見ると、今現在でも、エトロマンゴーのモデルをやっているみたいです。Resident Evilって、バイオハザードというんですよね、確か日本では。戦うゲームが苦手なわたしは(戦いに勝てなくて次に行けないから。そのうちにダメダメ、人間、暴力に訴えてはいけないのよ、という言い訳がましい気持ちになる)、どちらも同じくらいぼんやりしたイメージしかないので、どっちでもいいです。このパターンから考えると、今やっているUltravioletも含め、彼女はSFのhot babe役がお得意ということでしょうか? テレビでやっていた最初のResident Evilを冒頭部分だけ見たことがあるのですが、その限られた情報量からすると、彼女がやる役は、普通の人間ではなく、従って男性主人公とコミュニケーションは成り立たず、一度は全裸になり、その後は非人間的な戦闘能力を発揮するキャラクターということなのではないでしょうか? 人間ではないので、普通の感情や常識がないけれど、セクシーで、彼女をどう人間化していくかが一つのポイントとなる、SFにおける一つのステレオタイプ的なキャラクター。Star TrekのVoyagerで言えば、7 of 9。その究極の形は性的サイボーグ。つまり、男性の調教ファンタジー。彼女をそんな風に描いたLuc Besson監督と結婚していたことも、そしてResident Evilの監督であるPaul W. S. Andersonと現在付き合っている(婚約している?)ことも、なかなか手ごわいがセクシーなサイボーグ/エイリアンを操っている、「オタクだけどいい男な俺」(まさにこの写真!)、という願望を現実でも満たしてあげている気さえします。

とは言え、彼女はモデルだけにセクシー路線で売っているようでありながら、肉体改造は行っていない様子。それでもセクシー系の役が次々にやってくるというのは、彼女のウクライナ出身のエキゾチックな容貌にそれだけの魅力があるということでしょうか。ロシア人だというイメージを抱いていたのですが(生まれたのはその当時ソビエト連邦の、今はウクライナのキエフ)、どうやらかなり若いうちにアメリカに移住しているので、ウクライナ系アメリカ人と言ってもいいくらいのようです。

ということで、今ひとつ、わたしの普段の生活には関係のないゴージャスなファッションと男性のファンタジーのなかに生きるモデル・女優、Milla Jovovichですが、彼女のアルバム、The Divine Comedyは普通のモデル上がりの芸無しシンガーのアルバムとは一線を画しています。なかなか聴きごたえあり。歌詞はすべて彼女の手によるもののようですね。フォーク色濃いアコースティックなアルバムになっています。そして、その映画でのキャラクターの機械的なイメージを裏切って、人間らしい、温かみのある優しい音を聴かせてくれます。彼女がかなり小さな頃からLAに住んでいたことを考えると当然なのですが、ちゃんと英語しゃべれるんですね。本当は、アクセントも何もない普通の英語をしゃべるんだろうと思うのですが(普通にしゃべるところを聞いたことがないのでわかりません)。その他にも何ヶ国語か話せるようです。

このアルバムが出た頃、確か元モデルで女優になった人だなあというイメージくらいしかありませんでした。Brooke Sheildsが一躍有名になった「青い珊瑚礁」シリーズの二作目(Return to the Blue Lagoon)に十代の頃、出ています。相手役がBrian Krauseというのを見て、何だか見たことある名前だなと思っていたのですが、写真を見てわかりました。CharmedのPiperの夫、white knightのLeoですね。わかるわたしが恥ずかしい……。

このアルバムでわたしが一番好きなのは、トラディショナルなロシアのフォークソングだという、最後の曲、In a Gladeです。何を言ってるのかさっぱりわからないというのも、ある意味魅力です。歌詞を見つけましたが、それでもさっぱりわからん。ロシア語がわかる人は楽しんでください。ここ。(オフィシャルサイトには英語訳も載っています)

なので、ちゃんと歌詞のわかるMilla Jovovich自身がつくった歌を訳してみます。"Clock”という政治的閉塞状態について、どうやらナチスドイツについて歌っているらしい曲です。これもなかなかいい曲です。彼女のオフィシャルサイトを見ると、まだ少しずつ音楽製作は続けているようなのですが、普通に販売するフルアルバムはこのThe Divine Comedy以降、出していません。

(オフィシャルサイトでは、彼女の新しい曲のデモが聴けます。そのうちのいくつかへのリンクを)
"Driving Up"
"Beat On Ice"
"Breathing in Your Sleep"
"Bring It On"
"Calm Water"
(これ以外にも聴きたい人は、オフィシャルサイトの右側のタブの”Music”をクリック、そして"Demos Section”という緑色の文字をクリック)

これだけ才能があるのだから、また音楽に戻ってもいいのではないでしょうか。そしてもちろん、そのビデオは彼女自身が出演する限り、間違いなく見ごたえがあるものになるわけですから。そのよい例である"Gentleman Who Fell"をこのサイトの一番下の、ビデオの部分、曲名をクリックしてしてどうぞご覧ください。
http://www.allmusic.com/cg/amg.dll

時計
歌詞:Milla Jovovich
訳詞:Gil-Martin

わたしは箱のなかに閉じ込められている
窓と時計がついた箱のなかに
秒針が進んでいくのを見ているわたし

時計がカチカチ言いながら、進んでいく
花がぱらぱらと落ちていく、落ちていく
わたしは眼が冴えて、眠れない

狂人にみんな敬礼する
偉大なる殺人者、偉大なるアーリア人
欲しいだけ奪えばいいわ
わたしの命も、歌も、人種も

火が燃えている
わたしの民族は強い願いを抱きながら
わたしは閉じ込められて、反抗したまま死んでいく

わたしは箱のなかに閉じ込められている
窓と時計がついた箱のなかに
眠れないことがあるの
だから秒針が進んでいくのをただ見ている

時間は冷たくなっていく
わたしは歳をとっていく
わたしが知っていた人はどこに行ってしまったの?

眼が醒めたわたしは、もう眠れない

*アーティスト:ミラ
 作品:ディヴァイン・コメディ
    「クロック」


| gil-martin | 音楽 | 01:15 | comments(2) | trackbacks(0) |
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いろいろと参考になりました! ありがとう
| アーリア | 2008/04/16 3:41 PM |
何故かストラングラーズのゴールデンブラウンの歌詞を探していてこちらに辿り着きました(テヘ)。

時計の歌詞に衝撃を受けました。
「アーリア人」を「漢民族」、「ナチス」を「支那共産党」に置き換えれば、この歌はそのままチベットの人々の苦しみの歌ですよね。

ていいますか、バイオハザードの娘さんが医者と女優の娘でエレクトリック・フォークのアルバムを出しているとは思ってもみませんでした。
ありがとうございます。

昨年11月にご出産されたようですが、今後ミラさんが「Mother of Game Age」な役柄をやられたらこりゃすごいなあ、とひとり思いました。

また、サイト閉鎖をお考えのようなことを書かれていましたが、もったいないです!非常にもったいないです!
こんな素晴らしい文章を閉じてしまうのはネットに取っての損失です。
是非とも、今後もお残し頂き、少しづつでもご活動されることを願いますですです。。。

では。
| WildLife@Democracy | 2008/05/18 10:55 AM |









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