Gil-Martinの部屋

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わたしが愛したすべての男たちへ
ともかくもPJ Harvey Appreciation Week最終回です。PJ Harveyの歌と言えば、恋と欲望の歌であり、満たされない欲望を叫ぶことが多いとは思うのですが、今回の曲はわりと冷静に恋の終わりを見つめる歌です。B-Sidesから"The Falling”です。

それについて語る前に、やはり満たされない欲望を歌う彼女を。伝説的なBjorkとのデュエットで、The Rolling StonesのSatisfactionを歌う様子です。

1994 Brit Awards "Satisfaction" by PJ Harvey and Bjork

正直言って、PJ Harveyのアレンジですね。満たされない欲望という題材そのものが、BjorkよりはPJ Harvey向きです。だって、Bjorkは自己完結していて、自分に満足している感じがしますから。

Bsides

でも、この歌、"The Falling"では、もはや満たされない欲望は問題ではありません。恋人が不誠実であったことを発見して、立ち去ろうと決心するのです。彼女は動揺しています。珍しいパターンですよね、男が不誠実だろうが、彼女を口汚くののしろうが、すがりついて、わたしの欲望を満たして! と叫ぶPJ Harveyの歌のヒロインたちと違って、この歌のヒロインは、動揺して歩き回り、あなたのことは愛していた、でももうさようなら、と勇気を出して伝えるのです。

恋人の裏切りにあったことがある人もない人も、自分の恋人と別れようかどうしようかと悩んだことは一度ならずあるのではないでしょうか。そのときの気分をうまく表現していると思います。そして、今まで愛した男たちすべて、彼らのことも本当に愛していたのだと言います。本当に心から向き合ったのだと。でも、彼女、それでもきちんと別れを告げるのですね。

すがりついてはいないけど、これもPJ Harveyらしい恋愛現役っぽい歌。別れてしまった男たち、愛したすべての男たち、そのリストにこの不誠実な男もただ加わるだけのこと。そう、どんな風に別れようと、どんな酷い目にあおうと、ひと時でも愛したのは間違いない。そこまで否定する必要は何もないのです。ただ、別れるべきときはしっかり見定めなくては。そういう意味では、かっこいい歌なのかもしれませんね。そして、きちんと別れた男たちにも、ちゃんと愛していたのよと言ってあげるいい女です。

別れを決心するときの痛み。このリアルさがPJ Harveyの魅力だと思います。絵空事のように、夢のように素晴らしくもなく、信じられないくらいドラマチックでもない恋愛です。そのなかに、潜んでいる、誰にでも想像がつかなくもない痛みを表現しているのです。でも、わたしの場合、別れた男はわたしにとっては死んだも同じ。PJ Harveyほどいい女じゃないので、別れた後に優しく愛していたとは言ってあげられません。言ってあげられるのは、わたしの心のなかの遺影にだけだわと思うのですが、この歌のなかではPJ Harveyも直接、伝えているわけではないので、似たようなものかもしれません。

原詞はこちらのファンサイトから(http://www.pollyharvey.co.uk/)
Lyrics→Miscellaneous B-Sides→The Fallingへ

堕ちる
歌詞:PJ Harvey
訳:Gil-Martin

どうやって歩いて、どこに逃げていくんだろう
どうやって歩いて、どこに逃げていっているのかわからない
あなたが他の人の腕のなかでキスしてるのを見る
安っぽいバーでキスしているのを見る
どうやって歩いて、どこに逃げていってるんだろう
どうやって歩いて、どこに逃げていくのかわからない
あなたが呆然とキスする姿を見る
痛みだけを愛して
わたしは呆然と歩く
呆然と歩く
子供の顔で歩く
わたしたちが一緒にいたときを思い出しながら
呆然と歩く
呆然と歩く
あきらめなくちゃ、変わらなくちゃ
今日がその日

わたしが愛したすべての男たちに
わたしが愛したすべての男たちに
治まらない怒りを解き放つものをあげる
わたしは腕を広げる
愛した男たちすべてに
愛した男たちすべてに
心のなかの恐怖を打ち明ける
もう変わらなきゃならない、まだ間に合う
一緒に歩いたこと覚えてる?
一緒に見たもの覚えてる?
わたしたちの顔が沈んだ子供たちの心に
わたしが愛したすべての男たちに
わたしが愛したすべての男たちに
わたしはこの歌を捧げる
今日がその日だって
今日がその日だと宣言するこの歌を

だからわたしたちは堕ちる
そしてまた堕ちる
でもわたしは今日、こう言いにきたの
愛してたって
まだこういう時間はある
わたしたちは沈んだ子供たちの心だと

憎しみと愛のなかで
なくしたものと無のなかで
すべての哀しみのなかで
わたしはこう言う
わたしは傷つきやすい心を開いたの
傷つきやすい心を開いたの
わたしが愛したすべての男たちに
わたしが愛したすべての男たちに
でも覚えていることがある
一緒に歩いたこと
わたしの心が凍りついたときのことよ
あの想いを抱えたままで
あきらめるときが来たの、変わらなきゃならないときが来たの
あきらめるときが来たの、変わらなきゃならないときが来たの
何度も何度も振り返って言うの
今日がそのとき
今日がそのとき

だからわたしたちは堕ちていく
また堕ちていく
でも今日、わたしはこう言いにやってきたの
愛していたわ
まだこういう時間はある
わたしたちは沈んだ心を持つ子供たち

堕ちていく
堕ちていく

*アーティスト:PJハーヴェイ
 作品:Bサイズ
    「ザ・フォーリング」




| gil-martin | 音楽 | 01:27 | comments(0) | trackbacks(1) |
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