Gil-Martinの部屋

Gil-Martinの愛する音楽、感じたことなどなど

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素晴らしい人生
この季節にはあまり合わない気がするのですが、久々に思い出した曲について書いてみます。秋に聴きたい曲かもしれません。とても美しい曲です。Blackの"Wonderful Life"です。
Wonderful Life
Wonderful Life
"Wonderful Life"というタイトルで、心の底からうれしくて楽しくてしょうがない、という歌ではないな、ということがまず感じられると思います。アメリカでは必ずクリスマスに放映される往年の名画、It’s a Wonderful Life(『素晴らしき哉、人生!』)という映画では、主人公George Baileyは自分の人生は失敗だったと思い、自殺しようと考えています。もちろん、ハッピーエンディングで、本当は素晴らしい人生だね、ということになるのですが、考え直してみないと素晴らしい人生だとは思えないときにしか、素晴らしい人生とは言わないのではないでしょうか。

この歌も哀愁が漂う曲です。やっぱり死というものが背景に漂っているような気がします。「逃げたり隠れたりする必要はない。」この言葉は諦観を示してますね。そして、「笑ったり泣いたりもしない。」感情が高揚したり、落ち込んだりすることももはやないのです。一人ぼっちの彼は、一人ぼっちでなくなるようにお友達が欲しいのです。そんな素直に言われると……ああ、ただかわいそうかも。

アーティストであるBlackという人ですが、イギリスの白人です。本名はColin Vearncombeというのですが、Blackというアーティスト名なので単純すぎて、ふと思いついて検索をかけようとしても、なかなか見つかりませんでした。本名を忘れていたので。だから、かなり長い間、もう消えてしまったのかなと思っていたのですが、どうやらインディで(本名で)ちゃんと創作活動は続けているみたいです。そして、Myspaceで彼の写真を発見したのですが……歳、取りましたね。"Wonderful Life"のビデオの頃には、金髪碧眼のきりっ、ぱちっ、と決まった感じで、絶対話しかけたくない感じの人でした(怖そうなのは鼻が高いせいか?)。それが、あらー、という感じです。一分の隙もなかった彼が、髪の毛はボサボサで白髪混じりで、無精ひげまで生えてる。ある意味、アーティストっぽくなったかも。Myspaceの写真は少々、Stellan Skargaardに似てるような気さえします。

このMyspaceのお友達になっている人のほとんどが"Wonderful Life"がずっと好きだった、またあなたを見つけられてうれしかったというようなコメントを残しているのが、すごく納得です。やっぱり多くの人にとって、すごく昔に聴いてとても美しくて感動したけれど、忘れてしまっていたアーティスト、曲だったんだろうと思います。

ビデオもとても美しいビデオでした。白黒の映像で、白い雲がいっぱい広がる空を背景に、特に一つの一貫したストーリーを作ることもなくにさまざまな風景が映し出されていきます。さまざまな人々が映るなかで印象に残るのは、楽しそうな遊園地の風景やトランポリンで空を舞う少年たち。楽しそうなのに、哀しい風景です。やがて去ってしまうことがわかっているひとときの非日常が切り取られていきます。ともかく白黒の映像のなかで自分はもうあんな風に無垢に楽しいと思うことがない、とわかっているという悟りのようなものが感じられます。まるで自分が死ぬ前に見ている光景のような……。でも、例え考え直す必要があっても、そのときに素晴らしい人生だったんだ、と言えれば、それでいいかもしれません。

ビデオはこちらから

Myspaceはこちら。"Wonderful Life"も聴けます。歌詞もこのサイトで。

彼のウェブサイトはこちら


素晴らしい人生
歌詞:Colin Vearncombe
訳:Gil-Martin

僕はまた海に行く
太陽の光が僕の髪を満たす
夢が空中に浮かんでいる
空のかもめが僕の眼に映る
フェアじゃない気がする
ここには魔法がいっぱいだ
ほら、僕を見てくれ
また一人ぼっちで立っている僕を
太陽の光のなかまっすぐに立っている僕を

逃げる必要も隠れる必要もない
素晴らしい人生だ
笑ったり泣いたりする必要もない
素晴らしい人生だ

君の眼を太陽が照らす
髪が熱を持つ
彼らは君のことが嫌いみたいだ
だって、君がそこにいるからね
僕は友達が欲しい、友達が
僕が幸せになれるように
一人ぼっちで立ち尽くしたりしなくていいように
僕を見てくれ、再び一人ぼっちで立っている僕を
太陽の光のなかまっすぐに立っている僕を

逃げたり隠れたりする必要はない
素晴らしい人生だ
笑ったり泣いたりする必要もない
素晴らしい人生だ

僕には友達が必要だ、友達が欲しい
僕を幸せにしてくれて、一人ぼっちにしない友達が
僕を見てくれ、また一人ぼっちになった僕を
太陽のなかにまっすぐ立ち尽くす僕を

逃げたり隠れたりする必要はない
素晴らしい人生だ
笑ったり泣いたりする必要もない
素晴らしい人生だ

*アーティスト:ブラック
 作品:ワンダフル・ライフ
    「ワンダフル・ライフ」



| gil-martin | 音楽 | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
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