Gil-Martinの部屋

Gil-Martinの愛する音楽、感じたことなどなど

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指先で触れる感覚
やっとThom YorkeのThe Eraserが手元に届きました。予約までしていたのに、なかなか届かなかった……ぐすん。日本版を買えば早かったのでしょうが、日本版だと誰だか知らない人が自己陶酔の極みのもっともらしいことを言うライナーノーツが付いてくるし(……このサイトで同じようなことをわたしもしております、ごめんなさい)、おまけに高い、かつコピープロテクションが付いていたりするので、基本的には輸入版を買うことにしています。でも、かなりの曲が発売以前からネット上で漏れてましたので、何となくアルバム自体はもう聴いていたのですが。
The EraserThe Eraser

個人的に気に入ったのは、どこかの人(おそらくスペイン人)がつくった”Analyse”のビデオ(YouTubeで見られます)。Requiem for a Dreamを編集して、"Analyse"のビデオにしています。普通、そういう個人製作ビデオって、あまり完成度が高くなかったり、自己満足度が高かったりするのですが、このビデオの場合、曲の完成度ともちろん元の映画の完成度の高さが相俟って、なかなか素晴らしい出来になっています。Requiem for a Dreamは、これまた日本でどのような評価がされていたのかよく知らないのですが、インディ映画であり、ハードコアな映像実験映画、みたいな評され方をアメリカではされていました。実際に見たときには、少々違うかなという気はしました。おそらく今まで見たなかでもっとも怖い映画、というのが正直な感想です。夢の鎮魂歌は、これ上ない悪夢なのです。R指定ですが、すべての高校生くらいのティーンエイジャーに見せるべき教育的映画なのではないでしょうか? ともかく、悪夢という映像表現が、Thom Yorkeのファルセットで表現される抽象世界とぴったり合っているのです。
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版

Radioheadとビデオといえば、実験的なアルバムをつくるようになってから、彼らはシングルをあまり出さなくなったので、自然とビデオを作る頻度も低くなっています。とはいえ、よいビデオもあります。曲としてはうーむ、な初期の"Just"のビデオはとても「気になる」作品ですし、"Pyramid Song"のビデオも美しく、"There There"もかわいくて好きでした。でも、一番好きなのは、"Rabbit in Your Headlights"。これは厳密に言えば、Radioheadの曲ではなくU.N.K.L.E.とThom Yorkeのコラボレーションです。何度も見てもすごい。釘付けです。曲もすごくいいんだけど、ビデオ自体がもはやビデオクリップというよりは、ショートフィルム(やはりYouTubeで見られます)。"This is what you get when you mess with us"と、不吉なThom Yorkeの車が逃げても逃げても追ってくる"Karma Police"のビデオと較べてみると面白いかも。

ともかく今回のThom Yorkeのアルバムは、Radioheadとどこが違うの? と言われれば、基本的には違わない……けれど、バンドであるRadioheadと違ってほぼ純粋なエレクトロニカということでしょうか。Thom Yorkeのボーカルの全体の音楽における割合も高いかな。曲としては、よりわかりやすい、ポップであるような気もします。おまけに言葉をスラーする(はっきり発音しない、ということを言いたいのですが)傾向のあるThom Yorkeは何を言っているかわからないことが多いのですが、今回、はっきり"This is fxxked up"と繰り返すコーラスがあって、ちょっとThom様、お怒り? と思ってしまいました。この怒りに代表されるように、初期の頃に素直に表現されていたThom Yorkeの傷つきやすい繊細な感覚が、再び(洗練された形で)表現されているのかもしれません。指で触れるだけで傷つけてしまう、そんな感覚が。

原詞はこちらから

分析
歌詞:Thom Yorke
訳:Gil-Martin

限りない可能性という予言は自分で満たす
君は道を一連の紙のように横切る
代数に基づいて

昇ることのできないフェンス、韻を踏まない文
決して君は変えることができない
君が求めているものを

それが君を落胆させる
君は失望する

きらめきはない、闇のなかに明かりはない

君は落ち込む
君はがっかりする
長い間旅してきた君が知ったことは
時間が無いということだ
時間が無い、分析する時間が無いんだ
物事をしっかり考えて意味を理解する時間が

都市にいる牛のように決して美しくは見えない
カートや停電のなかで赤ん坊のように眠っているけれど

君はがっかりする
君は落胆する
君はただ役割を演じているだけなんだ
ただ役割を演じているだけ

君はただ役割を演じている
役割を演じている
そして時間が無い
時間が無い、分析する時間が
分析する時間が、理解する時間が

*アーティスト:トム・ヨーク
 作品:ジ・イレイザー
    「アナライズ」


| gil-martin | 音楽 | 10:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
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