Gil-Martinの部屋

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またまたDavid Cronenberg
David Cronenberg's Spider

なんだかパッとしない週末だったので、昨日はビデオを借りてきました。どうもパッとしないときには、物語性の強い映画を見るのが一番。本当の目的は、Atom Boyさんが奨めてくれた映画(ここ)を借りることだったのですが、借りられてました……。現実逃避したい気持ち満々だったので、The Machinist以来評価がウナギノボリのChristian Baleも出ているSF、Equilibriumを狙って行ったのですが……。ちゃんとネットで、邦題は原題からまったく予測のつかない『リベリオン』だってことまで調べて行ったのに。英語カタカナのタイトルで、原題とまったく違うのって、一番想像するのが難しいよねー。しかもほぼ正反対の意味だし、この邦題と原題。

それで、なんとなくSpiderを借りてみました(サイトはこちら)。David Cronenbergの2002年の作品で、この前見たA History of Violenceのすぐ前の作品です。でも、劇場公開されたときのことをまったく覚えてないのです。なんででしょ? わたしがボーっとしてただけなんでしょうか? 
スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする
スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする
…あ、この「少年は蜘蛛にキスをする」って思わせぶりで意味がありそうな日本語副題ですが、たいして意味がありません。

見ることにした決め手は、主役のRalph Fiennes。読み方を知らなければ(イギリスの人は読めるのかな?)、決して読めない名前。「ラルフ・フィネス」じゃないの、「レイフ・ファインズ」なの。

彼は今、好きなことがやれる最高のポジションにいる感じですね。The English Patientなどで築いた名声と評価を足がかりに、J.LoとMaid in Manhattanに出たり、Harry Potterに出ているので「はははっ、結局、世の中、金だよ、金!」と思っているのかと思いきや、他方でこんな映画にも出てるんです。

そのRalph Fiennesが面目躍如、よい演技をしてました。素敵なイギリス紳士ぶりが魅力のRalph Fiennesが、労働者階級の小汚く、だらしなく、ぼそぼそしゃべる頭のおかしな人になりきってました。決め手(のひとつ)は、つんつるてんのズボンですね! やっぱりパンツ丈大事です。あのRalph Fiennesが見るからに近寄りたくない人になっているんですもの。

Sleepy HollowThe Hoursに出ていた、Miranda Richardsonも素晴らしい演技でした。簡単に説明すると、精神病の人たちの住むhalfway house(社会復帰を促す施設で、日本語では「中間施設」だそうです)らしきところに住み始めたRalph Fiennesが、East Endで過ごした少年時代を回想し、蜘蛛の糸のように絡まった過去の想い出を紡ぎ出し、そして解いていく、というお話です。

でも、この映画、DVDを手に取ったときからわかってたんですが、原作本読んだことがあるのです。あまりにも昔のことなのでほとんど覚えてないし、覚えていたのはお父さんが配管工というか水道関係の仕事をする人だってことだけ、と思っていたのですが、見ているうちに決定的な場面で一番大事なところを思い出しちゃいました(キャスティングのせいでもあったんですけど……ある意味、ネタバレ)。なので、フェアな評価はできませんが、あの本を読んだときに感じた、じめじめ、ジュクジュクした感じはよく表現されてました。
Spider (Vintage Contemporaries)
Spider (Vintage Contemporaries)
翻訳も出たみたい。
スパイダー
スパイダー
パトリック マグラア, Patrick McGrath, 富永 和子

すごくよかったのは、この映画のオープニング・クレジットです。壁やら、天井やら、コンクリートやらの染みや汚れでできた、蜘蛛の形を延々、いくつもいくつも映し続けます。内容が内容だけに、ロールシャッハってことかな? この薄気味悪さ、とても効果的でした。David FincherのSevenのオープニングに匹敵するくらい印象的です(もうちょっと地味だけど)。原作読んでなかったら、もっともっと楽しめたであろう佳作でした。Ralph Fiennesが好きな人、地味なミステリ、特にスローペースのじわじわ来る心理スリラーが好きな人にはお奨め。
| gil-martin | 映画 | 20:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
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