Gil-Martinの部屋

Gil-Martinの愛する音楽、感じたことなどなど

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夢心地―ドラッグと音楽1
"Golden Brown" by The Stranglers

先週は、頑張ってラブソングについて書いてみたので、次は何かと考えてみたら……なぜだかわかりませんが、ドラッグについての、またはドラッグへの言及がある曲について書いてみることにしました。でもねえ、ドラッグ関係の歌の歌詞って、みんな曖昧にしがち(わかると放送禁止になったりするから)だし、なおかつハイになっているときの心象風景を描写したりしていると余計、わけわからないことが多いのです。という言い訳はさておき。やっぱりSex, Drug & Rock 'n' Rollですもんねえ。……念のため、言っておきますが、わたしは100%クリーンです。

ドラッグについて、と言えば、この前もアメリカフィギュアスケート界の星、というよりは、(?)のJohnny Weir(ホームページはこちら)がまたまたドラッグに関する発言をしてちょっと問題になったみたいですね。お決まりのように"flamboyant"という形容詞がつく(Johnny Weirdとも言われたりするらしい)彼は、別のスケーターの音楽と自分の使ってる音楽を較べて、「僕のはぁ、みんなぁ、リラックスしてコニャックをすすってえ、煙草を一服って感じだけどぉ、彼のはぁ、ウォッカ1ショットとかぁ、コークをやってるぅ、って感じぃ? きゃはっ」みたいなことを言ったみたいです。オリンピックでも彼は何かやらかしてくれるのでしょうか? 楽しみです。あ、でも立ち振る舞いという点で言えば、オリンピックには残念ながら行けないあの織田何とか君(っていい加減な……)って、日本の外では(内でも?)Johnny Weirとお仲間だと思われてるよねえ?

ま、そういうことで(どういうことで?)、ドラッグ関連の曲を取り上げてみようと思うのですが、初回は1974年結成のご長寿バンド、The Stranglersの"Golden Brown"です。もうタイトルから明らかですね。

グレイテスト・ヒッツ1977-1990
グレイテスト・ヒッツ1977-1990

“Golden Brown”は、何と言っても楽曲がすごくいいです。ハープシコードが入って、八分の十二拍子、変則的に八分の二拍子――今、聴きながら数えた――というトリッキーなリズムの、哀愁のあるワルツっぽい曲です。もともとハモンドオルガンやらキーボードの使い方がうまい曲には弱い、わたし的にはもうど真ん中狙い撃ち、って感じです。もし聴いたことのない人はぜひ、お試しあれ!

The Doorsの影響も受けてるバンドだから……そう! そう、The DoorsのWaiting for the Sunの"Wintertime Love"に似てる! 同じ八分の六拍子だし、キーボードの使い方も似てる! 今、ほんとに今、気づきました。我ながら、納得です。あー、これに気づいただけで、ブログを書いていた価値があるような気さえします。ともあれ、The Stranglersはベスト盤などを聴く限り、音楽的にすごく多彩でジョークもわかる、大人なバンドです。この曲は、歌詞がもうアホアホでも許せる!

訳してみれば、もうそのままですね。彼女は西へ西へと旅をし、男たちを誘惑し続け、彼女と寝る男は安らかに眠ることができる。どうやら、その当時、The Stranglersのギターリスト、Hugh Cornellの彼女だった、地中海地方出身の彼女にもかけてあるらしいですが、この黄金の粉は、ヘロイン――ヘロインはアヘンから精製されますから、ゴールデン・トライアングルのタイとかラオスとかその辺りか、ゴールデン・クレシェントのアフガニスタンとかパキスタンから来ます――つまり東洋の美女なのです。西洋の男たちは東洋の女の黄金色の肌に一瞬の快楽を感じるのです。

(原詞はこちら

ゴールデン・ブラウン
詞 Hugh Cornwell
訳 Gil-Martin

ゴールデン・ブラウン、太陽のような感触
彼女は僕を横たわらせ、一晩中僕の心を撫でる
争う必要なんかない
ゴールデン・ブラウンと居れば、眉一つ上げることもない

毎晩、毎晩、これで最後のような気がする
彼女の船に乗り、マストに結び付けられて遠い地に旅する
彼女は僕の両手を取る
ゴールデン・ブラウンと居れば、眉一つ上げる必要がない

ゴールデン・ブラウン、美しくそそる女
何年も何年も彼女ははるか彼方から西に向かって旅をしている
一日、ここ僕の元で旅の足を休める
ゴールデン・ブラウンと居れば、眉一つ上げることもない

ゴールデン・ブラウンがあれば、眉一つ上げることはない
ゴールデン・ブラウンが居れば、眉一つ上げる必要はない

アーティスト:ザ・ストラングラーズ
作品:グレイテスト・ヒッツ
   「ゴールデン・ブラウン」
| gil-martin | 音楽 | 23:20 | comments(2) | trackbacks(0) |
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トラバありがとうございました!トーリー・エイモスのカバー集(?)にありますね!ストラングラーズ。
トーリーのCDは、ショットガンのジャケのものから入ったので、非常にとっつきにくかったです(笑)。
歌詞に関してとても深く書かれているので、興味深く読ませていただきました。また来ます!
| ママロック | 2006/02/02 2:22 PM |
ママロック様

あ、Boys for Peleが最初でしたか。でもあれがいまだに彼女の最高作だと思いますよ。多分、ファンの間では共通見解ではないでしょうか。とっつきやすくなったアルバムはブーイングの嵐でした(笑)。

ママロック様はパンクにお詳しいので、楽しみに読ませていただいています。パンクとかポストパンクのほうに今ひとつ疎いわたし。またお勉強させてください。
| Gil-Martin | 2006/02/02 11:32 PM |









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